安全は自分で守るもの

痴漢問題の深刻さ
 アンケートに答えた約半数(45.4%)の女性が痴漢被害を経験しています!(男性も8.6%) 

 この数字は2024年に東京都が実施した痴漢に関する大規模アンケート調査の結果です。でも、この数字はかなり控えめだとセイフティ・アドバイザーの私は思っています。誰にも被害のことを話していないあなたのような人が大勢いるからです。そんな状況をずっと許しているのは我が国の交通政策(市民は車内のぎゅう詰めを甘受すればよい!)が一因であることは間違いありません。あるいは当局が痴漢を厳しく取り締まり、厳罰を下さないことも原因です。残念なことですが、警察は痴漢被害が発生しないと動いてくれません。日本の警察には基本的に犯罪の事前防止の視点と行動が欠けています。しかし、いくら怨嗟の声を上げてみても今あなたに降りかかる痴漢被害は防止できません。ですから、あなた自身が自己防衛する必要があるのです。

 
 あなたはこれまで、電車(地下鉄・バス)内で痴漢に遭うのは仕方ないこと、自分が黙っていれば済むこと、人には話せない恥ずかしいことだと思ってきたかもしれません。でも、それは違います。あなたには不快な思いをすることを拒否する権利があります。痴漢に抵抗することは恥ずかしいことでもなんでもありません。「思い過ごしかもしれない」と自分をごまかさないでください。あなたの勇気があなた自身だけでなく、別の被害者をも勇気づけます。残念なことですが、警察は痴漢被害が発生しないと動いてくれません。日本の警察には基本的に犯罪の事前防止の視点と行動が欠けています。ですから、あなた自身が自己防衛する必要があるのです。
 
 あなたの学校でもすでに授業で痴漢防止の時間を設けてくれているかも知れません。でも、あなたはそれが本当に役立つと思っていますか?もっと効果的な方法が欲しいと思いませんか?そんなあなたの希望に応えられるのが私の講座(講習会)です。私はもう70歳を超えている小柄(160cm、58kg)な男性です。ですから、よくYouTubeで見られる、がっしりした大柄で若い武道家の紹介している自己防衛術とはまったく異なるメソッドでお教えします。この講座は単に防犯の知識を与えるものではありません。もっと具体的にあなたの被害を防ぐための具体的な対処策をいくつも教授し、訓練します。でも、恐れないでください。すべて小学生でもできることばかりです。すぐに習得できます。力もスピードも運動神経も要りません。華奢で小柄、気の弱いあなたにぴったりな方法です。これまで、我慢に我慢を重ねてきたあなたの人生が一回だけ私の講座に参加するだけで大きく変わります。期待して参加してください。ゆっくり、丁寧にお教えしたいので、たった3名だけの参加に限定します。申し込みは早い者勝ちです。
 
 上記は私の痴漢対策講演会の参加者募集のために書いたコピーです。ですが、講演会に参加できない人にも読んでいただく価値があると思い、公開しました。そのきっかけは愛妻の言葉です。彼女は私と同年齢なのですが、高校通学時代に電車内でよく痴漢被害に遭っていたとつい最近教えてくれたのです。ずっと誰にも話したことがなかったと言います。嫌な思い出だし、過去のことだからと言っていました。でも、彼女は痴漢に遭ったときにはどんなに車内が混んでいても相手から逃げようと場所を移動する努力をしたとも語ってくれました。確かに、それも有力な対策です。なお、恥ずかしさで声は出せなかったそうです。
ここで、講演会に参加できないあなたに情報提供します。東京都が実施した痴漢被害についての詳細な調査の結果報告書があります。以下のものです。
 
令和5年度 痴漢被害実態把握調査報告書
https://www.chikanbokumetsu.metro.tokyo.lg.jp/pdf/report-02.pdf
これを読むと、痴漢被害を受けやすい車両とか、立ち位置、被害防止の対策などの情報が得られます。

 最後に私の経験をお話しします。もう40年も前の話です。名古屋の地下鉄東山線で勤務先に向かっていた時です。車内は混んでいました。隣に立った女性の様子がちょっと変だったので、下を見ると男の手がちらっと見えました。「やめんか!」とその男(背広姿の若いサラリーマンでした)に強く言うと、さっと手を引っ込め、同時に襟元を隠すのです。後で思うに多分、会社の社員バッジを隠したのでしょう。私がもっとびっくりしたのは、複数の手がほとんど同時にサッと彼女の周りで引かれたことです。つまり、彼女は複数の男にとりまかれ、痴漢されていたのです。中には明らかに学生らしい身なりの男もいました。中年の男もいたように記憶しています。すぐに電車が止まり、加害者たちも被害者の彼女も無言で降りてしまいました。当時の風潮からか、私は犯人を捕まえて警察に引き渡すというようなことを考えませんでした。その後もほぼ同じ時間に同じ車両に乗りましたが、2度と同じような経験はしませんでした。ここで言いたいことは、あなたが痴漢被害に泣き寝入りすることは、もっと被害を増大させるということです。どんな方法でも良いから、抵抗すべきだと私は思います。今なら、スマホのアプリもありますね。また、痴漢防止バッジをカバンにつけるだけでも痴漢防止の効果があるという統計もあります。

 長い記事になりました。あなたの安全・安心を祈ります。